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パイプオルガンの起源は、紀元前3世紀に北アフリカ地方で発明された水圧オルガンにさかのぼります。
その当時のオルガンは、楽器としてというより、祭事の道具や贈り物として使用されていました。
その後、パイプオルガンは8世紀にヨーロッパへ伝来した記録があります。
また、11世紀に入るとヨーロッパ全域で聖堂建築が盛んとなり、パイプオルガンが教会の楽器として使われるようになりました。
パイプオルガンが最も楽器として完成されたのは18世紀で、ちょうどドイツではJ.S.バッハが活躍した時代と重なります。
19世紀はオーケストラ音楽の時代の流れとともにパイプオルガンは、コンサートホールに設置されるようになりました。
パイプオルガンの仕組みには、必ず三つの要素が必要です。
それは「①パイプ」、「②ふいご」、「③鍵盤」この三要素がそろって初めてパイプオルガンが音を奏でることができるのです。
パイプの材質は金属と木管があり、発音の原理では、リコーダーと同様の仕組みを持ったフルー管と、リードの発音を利用したリード管があります。
また、パイプオルガンには"ストップ"と呼ばれる音色を選択する機能があり、変化に富んだ演奏をすることができます。たくさんの音色を選んだ場合には、オーケストラ に匹敵する大音量がでる理由がここにあります。
大きなパイプオルガンには複数の鍵盤があります。それぞれの鍵盤に、音色、音量、また作品にふさわしい使い方があるのもパイプオルガンの特色の一つです。